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​Культура Казахстана

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Казахстан – страна с богатой историей и культурным наследием. Казахстан расположен в центре Евразии, в том месте, где сошлись самые древние цивилизации мира, Восток и Запад, Юг и Север, Европа и Азия, Китай и Россия, крупнейшие страны Евразийского континента, там, где проходил великий Шелковый путь. И потому Казахстан обладает соответствующими социальными, экономическими, культурными и идеологическими характеристиками. Давайте проследим историю Казахстана, который сформировал и развил свою собственную нацию, объединив различные культуры и истории.

宗教、伝統

カザフスタンの宗教分布

カザフスタン領土内には多数の異なる宗教が存在するにもかかわらず、人口の大部分はスンニ派イスラム教を信仰するイスラム教徒と、ロシア正教を信仰するキリスト教徒に分かれています。

 

出典:2021年. カザフスタン国勢調査

Image by Frederick Wallace

イスラム教

69.2%

Image by Joy S

キリスト教

17.2%

無宗教

2.3%

無回答

11.0%

カザフスタンのイスラム教は、カザフスタンの伝統的な習慣、祝祭、家族観などに影響を与えています。 ラマダンなどのイスラム教の重要な行事は、社会的なイベントとして広く認識されています。 比較的世俗的な特徴を持ち、日常生活における戒律は他のイスラム圏ほど厳格ではありません。

 

カザフスタン政府は、宗教の自由を保障する一方で、過激主義や宗教的対立を抑制する政策も推進しています。 中央アジアの他の国々と同様に、政治的な影響も受けています。

政府は、宗教的な過激派の活動を警戒し、宗教政策を通じて社会の安定を図っています。

近年では、カザフスタン政府はイスラム協力機構(OIC:Organization of Islamic Cooperation)の傘下のイスラム諸国規格研究所(SMIIC:The Standards and Metrology Institute for the Islamic Countries)に加盟し、ハラール製品の標準化などを進めています。

■シルクロードにおける世界3大宗教伝播

シルクロードは、宗教の伝播を通じて、東西の文化交流を促進し、世界史の発展に大きく貢献しました。

中央アジアから中国、そしてヨーロッパへと続く広大な交易路シルクロードは、単なる交易路としてだけでなく、文化、宗教、思想、技術の交流路としても重要な役割を果たしました。シルクロードにおける宗教伝播は、単一方向ではなく、双方向の交流でした。

シルクロードを通じて伝播した仏教、キリスト教、イスラム教などの宗教思想は、現代の中央アジア、東アジア、ヨーロッパにおける宗教観の形成に影響を与えています。それぞれの宗教は、伝播先の文化と融合し、多様な形態を生み出しました。

 

仏教

仏教は、紀元前6世紀にインドで誕生し、シルクロードを通じて中央アジアを経由し、中国へと伝播しました。

その後、中国から朝鮮半島、日本へと伝わり、東アジアにおける仏教文化の基盤を築きました。

特に大乗仏教は、中国において独自の発展を遂げ、禅宗や浄土宗など、多様な宗派が生まれました。

これらの宗派は、現代の東アジアにおいても広く信仰されています。

また、東アジアの文化、芸術、思想にも多大な影響を与えました。

仏教美術、仏教建築、仏教哲学などは、シルクロードを通じて各地に広がり、それぞれの地域で独自の発展を遂げました。

 

キリスト教

シルクロードを通じて中国に伝わったキリスト教は、ネストリウス派と呼ばれる東方教会の一派でした。

唐の時代には「景教」として一時的に隆盛しましたが、その後、中国の政治的な変動や他の宗教との競合により衰退しました。

景教の伝播は、キリスト教がシルクロードを通じて東アジアに広まった歴史的な証拠であり、東西文化交流の重要な側面を示しています。景教は衰退しましたが、シルクロードを通じたキリスト教の伝播は、その後の東アジアにおけるキリスト教の受容に一定の影響を与えたと考えられています。

 

イスラム教

7世紀にアラビア半島で誕生したイスラム教は、シルクロードを通じて中央アジアへと急速に広まりました。

イスラム教の拡大は、アラブ帝国の拡大と密接に関連しており、シルクロードにおける交易活動の活発化もその要因の一つです。

 

■中央アジアにおけるイスラム教

イスラム教は、中央アジアの歴史において主要な宗教の一つであり、現地の文化、社会、政治に大きな影響を与えました。イスラム建築、イスラム美術、イスラム法学などは、中央アジアの文化に深く根付き、現代においてもその影響が見られます。

中央アジアのイスラム教は、主にスンナ派のハナフィー学派が信仰されており、その歴史は8世紀のアッバース朝時代に遡ります。その後、テュルク系民族の受容、モンゴル帝国の影響、そしてロシア帝国やオスマン帝国の影響を経て、現代に至っています。

現代、中央アジアの多くの国は世俗国家であり、イスラム教と世俗主義が共存していますが、その共存のあり方は各国で異なっています。

歴史的に中央アジア地域で広く信仰されてきたイスラム教の価値観は、結婚や葬儀などの伝統的な儀式、家族関係、地域社会における相互扶助の精神など、中央アジアの人々の日常生活や社会生活に深く影響を与えていると考えられます。 また、中央アジアのイスラム教は、ハナフィー学派が主流ですが、スーフィズムなどの多様な形態も存在し、地域や民族によって、イスラム教の解釈や実践に違いが見られます。 

現代の中央アジアは、グローバル化の影響を受け、世俗的なライフスタイルや価値観が広まる一方、イスラム教への回帰や、伝統的な価値観の再評価も進んでいます。

ナウルズ(Nowruz)

 

ナウルズ(Nowruz)は、中央アジア、中東、コーカサス地方、バルカン半島の一部など、広範囲で祝われる古代からの伝統的な祝祭です。ペルシャ語で「新しい日」を意味し、春分の日(通常3月20日または21日)に当たります。

カザフスタンでは、ナウルズは「ナウルズ・メイレム(Nauryz Meyrami)」と呼ばれ、3月21日から23日までの3日間が国民の祝日とされています。国の多民族・多宗教の多様性を象徴する祝祭として、政府もその重要性を強調しています。


カザフスタンの人々は、ソ連からの独立後、自らの長年の伝統を復活させるためにノウルーズに対して積極的です。

彼らは3月22日を新年の初日とし、この日をカザフスタン全体が公休日とし、祝祭が行っています。この日に雨や雪が降れば、人々はそれを幸運のしるしと受け取り、良い1年が訪れると考えます。彼らにとってノウルーズに降る雪は、幸運をもたらしてくれるものであります。

ノウルーズに向けて、家を掃除します。人々は新しい年を良い状態で始めるならば、その終わりも悪いものとはならないだろうと考えているからです。ノウルーズになると人々は新しい白い服を着、特別な料理を作り、若者たちは互いに贈り物を贈り合います。

カザフスタンの人々はこの日に互いを訪ね、お祝いの言葉を述べ、互いの健康と長寿を願います。ナウルズは単なる祝日ではなく、地域や民族によって様々な意味合いや習慣が加わり、非常に豊かな文化的複合体となっています。

Image by Nessi  Gileva

ナウルズは、2009年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity)」に初めて登録されています。

当初はイラン、アゼルバイジャン、インド、キルギス、パキスタン、タジキスタン、トルコ、ウズベキスタンが共同で申請し、登録が実現しました。その後、2016年には、アフガニスタン、イラク、カザフスタン、トルクメニスタンも加わり、さらに多くの国々がこの遺産を共有していることが強調され、「ナウルズ、ノウルーズ、ヌーロウズ、ナウリズ、ヌールーズ、ナヴルズ、ネヴルズ、ナウルズ」という複数の名称で拡大登録されました。

登録の意義は、以下のような点にあります。

多様な文化の共有と融合の象徴
ナウルズは、単一の国や民族のものではなく、広範な地域にわたり、異なる歴史的・文化的背景を持つ人々によって祝われています。ユネスコへの登録は、この多様性と、それぞれの地域でナウルズが独自に発展してきた過程、そしてそれらが共有する共通の価値を強調しています。これは、文化の多様性と相互理解を促進するユネスコの理念に合致しています。

歴史的根源の認識
ゾロアスター教にルーツを持つナウルズは、イスラム教伝来以前からの長い歴史を持つ祝祭です。この登録は、単に現代の習慣だけでなく、古代の文化や信仰が現代にまで継承されていることの重要性を示しています。

世代を超えた継承の重要性
無形文化遺産は、形のない文化財、すなわち口承、芸能、社会的慣習、儀式、祭礼、伝統工芸技術など、世代から世代へと受け継がれてきた生きた遺産を指します。ナウルズも、歌や踊り、特別な料理の作り方、儀式などが親から子へと伝えられ、地域社会のアイデンティティの一部となっています。ユネスコ登録は、これらの伝承の重要性を国際的に認識し、その保護と継続的な実践を奨励するものです。

文化交流と対話の促進
ナウルズを祝う国々が共同で登録を申請・拡大したことは、文化的な交流と対話の重要性を示しています。異なる民族や宗教を持つ人々が、共通の祝祭を通じて互いの文化を理解し、尊重する機会を提供します。これは、国際社会における平和と共存にも貢献すると考えられています。

観光と地域経済への貢献
ユネスコ無形文化遺産に登録されることで、その文化に対する国内外からの注目が高まります。これは、観光客の増加や、関連する伝統工芸品、食文化の振興など、地域経済への良い影響をもたらす可能性も秘めています。

カザフスタンにおいては、ナウルズは国の祝日として非常に重要であり、ユネスコ無形文化遺産への登録は、カザフスタンの豊かな文化遺産を世界に発信する上で大きな意味を持っています。国民的アイデンティティの形成と維持にも貢献する、貴重な無形文化遺産として大切にされています。
 

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